airpeak

2020年5月27日3 分

[水・お茶・梅干しでは熱中症は防げません!]

第二回の連載でお伝えした、熱中症にかかった時の対処法は覚えていますか?

「経口補水液を飲む!」

おっしゃる通りです。では予防の時に飲んだ方が良い飲み物は御存じですか?

それはスポーツドリンクか経口補水液です!

予防の場合はスポーツドリンクもOKです!

いや、私は

「梅干しで塩分を取ってるよ。」

「お茶で塩タブレット飲んでるから。」

という方は注意が必要です。実はそれでは対策として不十分な可能性があります。

順を追ってご紹介します。

熱中症予防で給水をする時に大切な点は2つです。

1.飲む量

2.飲む物

まずは、飲む量ですが、汗をかいた分だけ給水が必要です。

人によって発汗量は大きく変わりますが、ある実験データを参考までに紹介します。

大学生78名のゴルフ(ハーフ)中の発汗量と飲水量の計測結果です。

どれぐらいの汗が出てるしょうか?

答えは平均1ℓです。

皆様はゴルフハーフの間に1ℓの給水は行っていますか?

マラソン等のハードなトレーニングの場合は更にもっと給水が必要です。

実は思ったより汗をかきますし、思ったよりも給水を行っていない人が圧倒的に多いのです。意識的に飲まないと脱水症状になる可能性は高くあります。

また、飲む物ですがただの水はNGです。

発汗した分だけナトリウムが不足しています。更に、既に体から排出されているので、素早い体への吸収が必要です。では何が良いか?

それは「スポーツドリンク」や「経口補水液」です!

(市販で買える経口補水液 OS-1 http://www.os-1.jp/ ) 

吸収を早めるためには塩分と糖分がバランスよく含まれていることが重要です。

スポーツドリンクの塩分濃度は0.1〜0.2%、経口補水液は0.3%に相当します.予防にはスポーツドリンク、脱水時には経口補水液、大量発汗が予測される時は経口補水液がお薦めです。

また、塩タブレットや梅干しはスポーツドリンクよりも吸収が遅いため、脱水症状が起きている場合は効果が低いです。

ちなみに脱水と運動の運動能力の関係の実験も行われていますが、

脱水が進むほど「瞬発力」や「持久力」の低下が起きると言われています。

タイムを上げたいランナーの皆様も夏場は適切な水分補給をするだけでタイムが上がる可能性があります。

以上が知識になります。実行するためにはどうすれば良いか、以下にまとめました。

最後にご一読下さい。

□水分補給のポイント

1. 15~20分ごとに飲水休憩を取る

2. 1回200~250mlの水分を2~4回に分けて補給する。

3. 水の温度は5℃~15℃

4. 飲み物はスポーツドリンクや経口補水液

※本連載は熱中症被害をなくすための連載になります。

 是非、シェア等で情報を拡散して頂ければ幸いです。

連載内容--------------------------------------------------------------------------------------

第一回:【熱中症予防5つのポイント】

https://www.airpeak.jp/post/%E3%80%90%E7%86%B1%E4%B8%AD%E7%97%87%E4%BA%88%E9%98%B2%EF%BC%95%E3%81%A4%E3%81%AE%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%80%91

第二回:【熱中症になったら経口補水液を飲ませよう!】

https://www.airpeak.jp/post/%E3%80%90%E7%86%B1%E4%B8%AD%E7%97%87%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%89%E7%B5%8C%E5%8F%A3%E8%A3%9C%E6%B0%B4%E6%B6%B2%E3%82%92%E9%A3%B2%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%88%E3%81%86%EF%BC%81%E3%80%91

第三回:【予防1】熱中症リスクはWBGT計でわかっちゃう?!

https://www.airpeak.jp/post/%E7%86%B1%E4%B8%AD%E7%97%87%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%81%AFwbgt%E8%A8%88%E3%81%A7%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%A1%E3%82%83%E3%81%86%EF%BC%9F%EF%BC%81

第四回:【予防2】水・お茶・梅干しでは熱中症は防げません!

第五回:【予防3】服は涼しげに、帽子はAirpeak?

第六回:【予防4】無理は禁物。休ませることが予防に繋がります!

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